ごあいさつ
このたびは、造園学会関東支部大会にご参加いただき、心より御礼申し上げます。
今年こそは、対面での開催をと考えておりましたが、いまだにCOVID-19は終息の様相を見せない中、たいへん残念ではありますが、オンラインのみでの開催とさせていただきました。ただ、それでもできるところは進歩せねばとのこともあり、今年は、口頭発表はオンタイム・オンラインでのご発表、ポスターセッションも北海道支部を参考に2分ではありますが、発表のスタイルとさせていただきました。短い時間ですので質疑は十分には行えないとは思いますが、「参加感」は持っていただけるかとの判断、また、コメント入力もいただけますので、どうぞ多くの交換ができれば幸いです。
そしてこうした状況の中においても、口頭発表で50件、ポースター発表も約40件、しかも、その半分以上の発表には、共著も含め大学院生や学部生の皆様が投稿して下さいました。地球環境の改善、自然災害に対する備え、グローバル化における都市の国際競争力の強化、地方都市や農山漁村の魅力の引出しなど、今日の様々な課題解決に造園学がこれまでにも増してますます貢献できる、しなければならない時代となってきました。その意味でも、造園学を学ぶ皆さんが研究発表会に関心をもっていただけることは、心強く感じると共に、ご指導の皆様には感謝もうしあげます。
午後には学生デザインワークショップ・サマースタジオ2021の発表会も企画しております。上原敬二先生は、「造園学は科学と藝術」とおっしゃっていました。様々な研究の成果は、私達が暮らす舞台として風景として展開していくことも大切です。オンラインというスタイルを発見したこの時代、これによって関東エリアを超えてご参加いただくこともできました。夕方の交流会は、ブレイクアウトルームをご用意させていただく予定です。チャット等でお誘いあわせいただき、ブレイクアウトルームでの少人数で会話もお楽しみいただけるのではないかと思います。 今の状況が終息を見せてきたとき、次のステージに動き出すためのアイデアとネットワークを造る機会にしていただければ幸いです。 shin.
造園学会関東支部長 阿部伸太(東京農業大学)